べっらぼーちぇ音楽院

発表会コンサート

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イタリアセミナー

イタリアセミナー

1日目  2日目

第1回イタリア声楽セミナー

第一回イタリア声楽セミナーを、中部イタリアの街マチェラータで行いました。このマチェラータでは毎年夏の音楽祭が行われます。イタリアの澄み切った美しい星空のもとに開催される野外のオペラ音楽祭で、ヴェローナ音楽祭と並んでさわやかな夏の夜の楽しみになっています。

 

【レッスン】
イタリア人の先生によるレッスンを受けました。(モルガンティ先生とアルド先生とステファノ先生)
トレンティーノ在住の田中園子さんが通訳をして下さいました。

【オペラ鑑賞】
マッチェラータは夏の音楽祭が開催中ですので、「椿姫」「ルチア」「カバレリア」「パリアッチ」を鑑賞しました。

【コンサート】
セミナーの最後の締めくくりには、受講生全員でコンサートを「ウッシタ」という町の市長さんのご招待で、俳優のレナートさんの司会まで付けて頂いて、たくさんのイタリア人のお客さんの前で、盛況に終えることが出来ました。

 

モルガンティ先生(Carlo Morganti)

非常に知的で、厳しい中にも優しさや、ユーモアが見え隠れするレッスンをして頂きました。マチェラータ・オペラでは合唱指揮者として、パンフレットにも大きく写真が出ていました。

アルド先生(Aldo Cicconofri)

残念な事に、1日目にレッスンをして頂いた後、急病の為出来なくなってしまいましたが、日本人には表現しにくいナポリ民謡などのご指導は、これぞイタリア伊達男という雰囲気でした。

ステファノ先生(Stefano Grassoni)

アルド先生の代わりに急遽いらして頂いた若いけど、才能豊かな、ピアノも声も綺麗なとてもシャイな先生でした。マチェラータ・オペラでは合唱の一員として出演されていました。

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5階建の宿舎「SEMINARIO VESCOVILE」「司教の神学校」

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モルガンティ先生のレッスン会場
(オペラに関しては、ウルバニアの学校でオペラ歌手に歌唱指導されていらっしゃるので、どんな曲にも博識で、素晴らしい解釈でした。)

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アルド先生のレッスン会場
(ナポリ民謡が大変お好きなようで、レッスンに熱が入っておられました。イタリア全国合唱団連盟の副会長をされているだけあって、マリア・マリを合唱付きにしてレッスンされたり、フニクリを全員で歌ったりと、楽しいレッスンでした。)

2003年
8月10日(日)
  13:00成田発。18:40ローマ着。21:10ローマ発。22:15アンコーナ着。
アンコーナからバスで23:30宿舎着。
8月11日(月) 1日目 9:30~ミーティング。10:30~13:00レッスン。
15:00~19:30レッスン。
8月12日(火) 2日目 8:30~フラサッシ鍾乳洞見学。15:00~19:30レッスン。
21:30~オペラ・ヴェルディ「椿姫」鑑賞。
8月13日(水) 3日目 午前中:近くの青空メルカート(市場)へ買い物。15:00~19:30レッスン。
21:30~オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「パリアッチ」鑑賞。
8月14日(木) 4日目 10:00~海水浴。15:00~20:00レッスン。
8月15日(金) 5日目 朝:ウッシタの町へ出発。11:30~第1部コンサート。18:00~第2部コンサート。
8月16日(土) 6日目 朝:セミナーの宿舎を出発。アッシジを観光。夜:ローマ泊。
8月17日(日) 7日目 ローマ観光。21:10ローマ発。
8月18日(月)   16:15成田着。

8月11日(1日目)

さて、今日からセミナーがいよいよ始まります。最初、予定にはなかった第1日目の午前中のレッスンをモルガンティ先生にして頂けるという事で、希望者を募ったところ、 約、まる1日かけて日本からマチェラータにやって来た疲れが出ている我々を尻目に、 若者達ばかりが手を上げました。 そして、初日は夜の予定が入っていないので、ゆっくり2時間ほどかけて食事をしました。ここの料理はイタリアにしては、元神学校なのであっさり味でした。イタリアが初めての人には丁度良かったみたいです。

 

モルガンティ先生のレッスン モルガンティ先生のレッスン アルド先生のレッスン やはり日本人にはイタリアの料理は量が多いようですね。
モルガンティ先生のレッスン
10:30~13:00
モルガンティ先生のレッスン
15:00~20:00

アルド先生のレッスン

15:00~20:00
夕食 20:00~ やはり日本人にはイタリアの料理は量が多いようですね。
モルガンティ先生のレッスン モルガンティ先生のレッスン
モルガンティ先生のレッスン 10:30~13:00 モルガンティ先生のレッスン 15:00~20:00
アルド先生のレッスン やはり日本人にはイタリアの料理は量が多いようですね。
アルド先生のレッスン 15:00~20:00 夕食 20:00~ やはり日本人にはイタリアの料理は量が多いようですね。

8月12日(2日目)

午前中にフラサッシの『LE GROTTE』(鍾乳洞)を観光に行きました。 昼食を宿舎で取って、午後にレッスン。 夜はおめかしをして、スフェリステーリオ野外劇場に「椿姫」を鑑賞に行きました。 例年、マチェラータの野外劇場は夜も更けてくると寒くなり、コートや毛布が必要になるそうなんですが、今年の暑さは夜になっても涼しくならず、おかげでカクテルドレスなどのファッションが鑑賞できました。野外劇場はヴェローナに行ったことがあるので、円形の劇場を想像していましたが、ここは横に広いステージの後ろに、巨大な石の壁があり、客席はそれに沿って横に広がっているので、それ程奥行きがないため、音響はかなり良いものでした。

 

フラサッシ鍾乳洞 モルガンティ先生のレッスン スフェリステーリオ劇場の広場 指揮者出入り口で
フラサッシ鍾乳洞 モルガンティ先生のレッスン 15:00~20:00 スフェリステーリオ劇場の広場 指揮者出入り口で
フラサッシ鍾乳洞 モルガンティ先生のレッスン
フラサッシ鍾乳洞 モルガンティ先生のレッスン
15:00~20:00
スフェリステーリオ劇場の広場 指揮者出入り口で
スフェリステーリオ劇場の広場 指揮者出入り口で

8月13日(3日目)

今日の午前中は自由時間なので、近くの青空メルカート(市場)へ買い物。しかし40℃の暑さで外にいることが出来ず、バールでジェラートばかリ食べていた。午後はレッスン。夜、夕食後オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「パリアッチ」を鑑賞した。 アルド先生が急病になり、代わりにステファノ先生がいらして下さって我々も一安心。 若くてBELLOな先生で、ピアノはもちろん、声もきれいな、才能豊かな好青年でした。 オペラは、教会に入る群衆の多さや、本物の馬を出したり、タラップダンスのパフォーマンスなど、マチェラータの市民の皆さんが町を上げて参加し、盛り上げていました。 この2つのオペラは素晴らしい合唱ナンバーがいくつかあって、大人数の迫力ある歌声を楽しめました。 そして指揮者を見てびっくり!G .モランディじゃない~。何年か前に東京音楽大学でオペラで一緒に「ラ・ボエーム」を演奏した彼だった。その時からりっぱな身体してたけど、さらにりっぱになって、貫禄たっぷりでした。

 

モルガンティ先生のレッスン  ステファノ先生のレッスン スフェリステーリオ劇場 指揮者、G .モランディと
モルガンティ先生のレッスン 15:00~20:00 スフェリステーリオ劇場の広場 15:00~20:00 スフェリステーリオ劇場 指揮者、G .モランディと
モルガンティ先生のレッスン  ステファノ先生のレッスン
モルガンティ先生のレッスン 15:00~20:00 スフェリステーリオ劇場の広場 15:00~20:00
スフェリステーリオ劇場 指揮者、G .モランディと
スフェリステーリオ劇場の広場 指揮者、G .モランディと

8月14日(4日目)

最初の予定では、午後からレッスンでしたが、2人の先生とも午前中に追加レッスンをして下さいました。明日はコンサートなので、これでは「アカン!」と感じたのでしょう。でも、先生のそんな心配を尻目に今日レッスンのない我々と午後おそくのレッスンの生徒達で近くの海岸に海水浴に行きました。 マチェラータの駅から鉄道で20分ほど行くとチビタノーバに着きました。 きれいな海水浴場にパラソルとデッキチェアを借りました。 明日はコンサートで今日が最後のレッスンです。それだけに、モルガンティ先生も、昨夜のオペラで疲れていらっしゃるんでしょうが、朝から夜まで熱のこもったレッスンをされていました。 ステファノ先生も今日最後のレッスンです。彼はいつも淡々とピアノを弾き、歌に良く合わせてくれます。こちらの生徒は、彼より年上が多いせいかな?

 

イタリアの海岸は砂浜 イタリアの空と海は、ぬけるような青です。 モルガンティ先生のレッスン  ステファノ先生のレッスン
イタリアの海岸は砂浜に、整然とパラソルとチャアが並んでいて、その場所のバールが管理しています イタリアの空と海は、ぬけるような青です モルガンティ先生のレッスン 10:30~13:00 /15:00~20:00 ステファノ先生のレッスン 10:30~13:00 /15:00~20:00
イタリアの海岸は砂浜 モルガンティ先生のレッスン 
イタリアの海岸は砂浜に、整然とパラソルとチャアが並んでいて、その場所のバールが管理しています。 モルガンティ先生のレッスン 10:30~13:00 /15:00~20:00
イタリアの空と海は、ぬけるような青です。 ステファノ先生のレッスン
イタリアの空と海は、ぬけるような青です ステファノ先生のレッスン
10:30~13:00 /15:00~20:00

8月15日(5日目)

ウッシタの町の主催による「歌のセミナーのフィナーレを飾るコンサート」
講師:カルロ・モルガンティ、アルド・チコノーフリ、ステファノ・グラッソーニ
出演:秋山隆典・秋山佳子・岩崎京子・及び門下生

今日はこのセミナーの成果を発表するコンサートです。マチェラータからさらに高地にあるUssita(ウッシタ)という町に招聘され午前と午後、2回演奏します。野外コンサートなので、かなり暑いだろうと覚悟していましたが、マチェラータよりかなり涼しい所でしたので、皆さん久しぶりにほっと息をつく事ができ、おかげで良い演奏ができました。

 

歌のセミナーのフィナーレを飾るコンサート) イタリア人の観客 モルガンティ先生・ステファノ先生と 秋山佳子・秋山隆典(リゴレット)

2003年8月15日

歌のセミナーのフィナーレを飾るコンサート)
イタリア人の観客 モルガンティ先生・ステファノ先生と 秋山佳子・秋山隆典(リゴレット)
全員で「メリーウィドウ・ワルツ」 「メリーウィドウ・ワルツ」 「メリーウィドウ・ワルツ」
全員で「メリーウィドウ・ワルツ」 「メリーウィドウ・ワルツ」 「メリーウィドウ・ワルツ」 アンコールの「フニクリフニクラ」
ウッシタの町のメッセージと盾を市長さんから頂きました。 コンサートが無事成功して、みんなで「ホッ」と一息。 コンサート後、全員で、すっかり夜です。 ジャルディーノ(庭)で食事。
ウッシタの町のメッセージと盾を市長さんから頂きました。 コンサートが無事成功して、みんなで「ホッ」と一息。 コンサート後、全員で。すっかり夜です。 午前と午後のコンサートの間で市長さんのご招待で、町の1番のホテルのレストランのジャルディーノ(庭)で食事。
歌のセミナーのフィナーレを飾るコンサート) イタリア人の観客
2003年8月15日
歌のセミナーのフィナーレを飾るコンサート)
イタリア人の観客
モルガンティ先生・ステファノ先生と 秋山佳子・秋山隆典(リゴレット)
モルガンティ先生・ステファノ先生と 秋山佳子・秋山隆典(リゴレット)
全員で「メリーウィドウ・ワルツ」 「メリーウィドウ・ワルツ」
全員で「メリーウィドウ・ワルツ」 「メリーウィドウ・ワルツ」
「メリーウィドウ・ワルツ」
「メリーウィドウ・ワルツ」 アンコールの「フニクリフニクラ」
ウッシタの町のメッセージと盾を市長さんから頂きました。 コンサートが無事成功して、みんなで「ホッ」と一息。
ウッシタの町のメッセージと盾を市長さんから頂きました。 コンサートが無事成功して、みんなで「ホッ」と一息。
コンサート後、全員で、すっかり夜です。 ジャルディーノ(庭)で食事。
コンサート後、全員で。すっかり夜です 午前と午後のコンサートの間で市長さんのご招待で、町の1番のホテルのレストランのジャルディーノ(庭)で食事

 

アンコールで「フニクリフニクラ」を会場の皆さんと一緒に歌い大盛況で終わりました。
「フニクリフニクラ」をYOUTUBEで観れます。

 

とにかく、無事終わりました。生徒全員が、大きな失敗もなく、実力以上のものが出た人もいて、今回のセミナーは大変、有意義な結果となりました。
また、イタリア人の観客の中には、最後のアンコールで涙している人もいたという事を聞きました。イタリア人から見れば、アジアの極東のどこにあるか分からないような国の、年齢もさまざまな人たちが、自分達の国の言葉・イタリア語で一生懸命歌っている姿は驚きでもあり、感動すら呼んだのだと思います。
市長さんは、「また来年もぜひこの町に来て、コンサートをしてちょうだい」と仰って下さいました。本当にまた来年、来れるように、レッスンに励んで実力をつけましょう!